ダールチャワルでOK!?
インド人に何が食べたい?と聞くと、だいたい「ダールチャワルでいいよー」と返事が返ってきます。この「ダールチャワル」、訳すとダールは豆、チャワルはご飯。つまり、たいていのインド人は「豆カレーとご飯があればOK!」。まさに豆カレーライスはインド人が愛する、日常めしなのです。
【ダールチャワル インド米(バスマティライス)にたっぷりの豆カレー】
豆カレーは、いわば日本の味噌汁と同ポジションで、たいていの家庭で必ず食卓に上がる一品。味付けもシンプルでスープタイプのサラサラカレー。ベジタリアンの人には有難い高たんぱくカレーです。
インドでは、パラパラが特徴のインド米にこの豆カレーをたっぷりかけ、指でまぜまぜして、お口に放り込みます。そして、合間に青唐辛子(ししとうではありません!)をかじりながら、また豆カレーライスを食べる。日本人には激辛相当レベルです。
口の中が辛くなると、まぜまぜした豆カレーライスにヨーグルト(*甘くないプレーンタイプ)をかけて、さらにまぜまぜしてお口に放り込む。口も胃袋もちょっとクールダウンしたら、また青唐辛子をかじり豆カレーを頬張る。この繰り返しが、インドの日常めしの風景です。
インドの野菜カレー “サブジ”という名の惣菜は数多くあれど
【カリフラワーのサブジ】
インド人は季節の野菜に敏感で、市場でも「モーサムキサブジ(旬の野菜)は何?」とよく耳にします。そして、豆カレーと一緒に、よく食卓に上がるのは“サブジ”と呼ばれる、旬の野菜をスパイスでちゃちゃっと味付けしたドライカレーのようなお惣菜です。
カリフラワーや菜の花、グリーンピースなど、旬の野菜を調理したサブジは数多くありますが、日本人の味覚からすると味はどれも“カレー味”??されど、この味を作れるかというと、簡単には作れないのが口惜しいところ。あるインド料理好きの主婦の方も、「じゃがいものサブジを作っても、インド人が作る味にどうしてもならないのよ~。」と嘆いていたのを思い出します。そして、私はと言えば、幾度のチャレンジと挫折を乗り越えて、ついにチャレンジをやめました。
では、私とインド人の違いは、“金メッキと純金ゴールド”と言えば、イメージが伝わるでしょうか。レシピは全く同じでも、私が作るとスパイスと野菜が仲良くならない(笑)、まるでスパイスが金メッキのように野菜にへばりついているだけ、片やインド人が作ると、見事にスパイスと野菜が手をつなぎ、まさに本物のゴールデンカレー!ターメリックの色が純金に見えてきます。
【じゃがいものサブジ】
王道はやっぱり骨付きチキンでしょ!
一方、王道めしの定番カレー、それはチキンカレーです。しかも骨付き。日本でも銀座の某老舗インドカレー店のムルギーカレーが有名です。ムルギーとはインド語で鶏という意味。こちらのムルギーカレーは骨つき腿肉をお客様の目の前できれいに骨を取り除いて提供してくれるので、特別感が半端ないチキンカレーです。
インドのチキンカレーは鶏の鮮度が高い上に骨付きを使うので、鶏の旨味がたっぷり、滋味あふれる最高の食材です!昔はインドの街並みで自転車の籠に生きている鶏を何羽も乗せて走っている風景をよく見かけました。納品先は恐らく、レストラン、、、鮮度抜群!
【骨付きチキンカレー】
でも、骨付きチキンって食べにくいし、いかがなものなのか、ましてやカレーに入っていたらナイフで切れないよ~!と考えてしまいましたが、このブログを書きながら、そもそもインド人は手で食べるから、むしろ食べやすいでしょ!と、あらためて納得した次第です。
インドは宗教によって食材の制限がいろいろありますが、ベジタリアンでなければ、鶏肉はどの宗教でも唯一食べられる大切なたんぱく源。こういう理由もあってか、チキンカレーはインドの王道めしなのかもしれませんね。
豆カレーもサブジも骨付きチキンも、日本人からするとどれもこれもカレー味。されど、一刀両断にはできない、ちゃちゃっと味付けのゴールデンカレーには頭が下がりますm(__)m ちなみにガネーシャダイニングのアルージラ(じゃがいもの惣菜)も最高に美味しいですよ!こちらもちゃちゃっと作ってます(笑)
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